ビニールハウス内の温度を自動制御する廃油ストーブを開発

update 2005/1/12 11:48

 【上磯】上磯町七重浜で農業を営む若松健二さん(56)が、ビニールハウス内の温度を自動制御する廃油ストーブを開発した。燃料コストを従来の半分以下に抑えることが可能で、においや煙、結露がなく病気も発生しにくいのが特長。特許出願しており、市販に向けた準備を進めている。

 トマトのハウス栽培を手掛ける若松さんがストーブ開発に着手したのは2年前。「農家がコストを抑えるには、もはや暖房費しかない」と、使用済みのエンジンオイルなどを燃料にできる暖房機作りを始めた。子供の時から物づくりが得意な若松さんはわずか数カ月で釜を作り上げ上げたが、全自動化には苦戦。昨年の暮れにようやく、試作品が完成した。

 ストーブの高さは140センチで、釜の直径は110センチ。重さは250キロに上る。釜は二重構造で、熱効率が高いのが特徴。1基で2反(約2000平方メートル)のハウスを賄える。背面に付いたファンで、室内に温風を送る仕組み。排煙装置も工夫しており、掃除は簡単で、燃焼中はにおいも煙も出ない。パイプで温水を循環させる装置も付いており、地中と室内気の両方を暖めることができるという。

 市価は約60万円を想定。農家や大手メーカー、コンブ漁師から問い合わせが相次いでいる。若松さんは「ガソリンスタンドでは廃油を処分するのにお金を掛けている。交渉次第ではいくらでも格安で手に入る。一冬で元を取れる」と話している。

 問い合わせはTEL0138・49・2330。

提供 - 函館新聞社



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