函館ブラスアンサンブルが10周年記念コンサート
update 2005/1/10 13:27
函館ブラスアンサンブル(遠藤周一主宰)の結成10周年記念コンサートが8日夜、函館市芸術ホールで開かれた。ブラスバンドのヒットメーカーとして活躍する作曲家のフィリップ・スパークさん(英国)を指揮者に、東京芸術大の非常勤講師でユーフォニアム奏者の第一人者、外囿(ほかぞの)祥一郎さんを客演にそれぞれ招き、節目のステージを飾った。
ともに国際的に活躍する音楽家。スパークさんの指揮で外囿さんが演奏するのは初めてで、ファンにとって願ってもない共演だった。
プログラムは6曲中5曲をスパークさんが作った曲で構成。オープニングは世界的に知られる「オリエント急行」を演奏した。2曲目はユーフォニアムの持つやわらかな音色を生かした「ユーフォニアム協奏曲」で、外囿さんが参加。ブラスアンサンブルの重厚なサウンドに調和しながら、洗練された音色を随所に響かせた。
演奏の合間には、スパークさんと外囿さんへのインタビューもあり、函館ブラスアンサンブルとの共演に好印象を持った様子。「函館にちなんだ曲を」との質問に、スパークさんは「書けると思います」と答えた。外囿さんも「雪の無い季節にコンサートをやりたい」と話していた。
後半はメンバーの1人でコルネット奏者の長谷川智之さんの独奏をフィーチャーした「ソングアンドダンス」や「ピラトゥス」を演奏。ラストはスパークさんの出世曲ともいえる「ドラゴンの年」で締めた。アンコールでは「ギリシアの踊り」「威風堂々」2曲で応え、熱演に温かい拍手が送られた。
函館白百合学園中学・高校吹奏楽部も参加し、スパークさんの指揮で「ハイランド賛歌による組曲」を演奏し、記念コンサートに華を添えた。
提供 - 函館新聞社
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