新五稜郭タワー設置の土方歳三の座像が完成
update 2005/1/9 13:44
五稜郭タワー(中野豊社長)で建設中の新タワー内に設置される新選組副長、土方歳三の座像が完成し、8日同社に到着した。一昨年12月に同社が除幕した立像と胸像に続き、3基目となる土方のブロンズ像。この日は、制作者である函館出身の彫刻家、小寺真知子さん(イタリア在住)も駆けつけ、座像を引き渡した。
像は、フロックコートを着て、ブーツをはき、腰に長刀を差した洋装姿の土方がいすに座っている。高さ1メートル35センチのほぼ等身大。同社の依頼を受けた小寺さんが、土方の写真を基に2年がかりで作り上げた。
小寺さんは、立像と胸像の制作にも携わっている。今回は、いすに座った土方の写真を分析し、座高や足の長さ、コートの材質などを推測しながら、“実物”の姿に極力近づけるよう心を砕いたという。
うつむき加減の土方は、穏やかな表情の中にも厳しさを漂わせており、小寺さんは「土方歳三のイメージを壊さないようにしながら、侍精神を持った姿にするのに苦労した。函館や五稜郭とゆかりある土方を知ることで、函館の歴史を振り返り、興味を持つきっかけになれば」と語っている。
座像の引き渡しに立ち会った中野社長は「高い場所にある立像とは異なり、座像は一緒に写真も撮りやすい。多くの人に親しんでもらいたい」と話している。
同社ではこのあと、座像に合わせて台座を制作。来年2月に完成予定の新タワー展望室に設置するほか、タワー完成前の活用についても検討している。
提供 - 函館新聞社
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