森に初の女性消防団誕生
update 2005/1/8 14:06
【森】森町消防団(阿部邦夫団長)に初の女性消防団員15名が誕生した。2日に行われた入団式で正式に辞令交付された。成田富子部長(43)は「女性ならではのソフトな気配りできめ細かい対応ができれば」と話している。
同町では長年、女性消防団員の必要性が訴えられていた。特に独居老人の様子をうかがう時に、男性団員だと気軽に対応してくれない場合が多く苦慮していたが、女性消防団員の登場により、スムーズな情報伝達が期待できる。
また、同町では以前から一般町民対象の救命講習に力を入れており、これまでに約1000人の町民が普通救命の資格を得ている。最終的には町民全員が救命知識を取得することを目標としている。今回の女性団員のうち4人が応急手当普及指導員の資格を持っており、彼女たちを中心に一層の講習会の充実を図っていく計画もある。
駒ケ岳を抱える森町は、日常からの災害への備えが必要不可欠。災害弱者への啓発活動も女性消防団員たちの大事な仕事。成田部長は「災害の現場で一線に立つのは男性の仕事。私たちは細かい部分でバックアップしていければ」と話す。
今回入団した15人は、すべて一般公募による。年齢は20―43歳までと幅広く、最年長である成田部長には団員をまとめる役目も必要とされる。「主婦もいれば学校を卒業したばかりの人もいるので、まずはお互いの親ぼくを図って結束を高めていきたい」と成田部長。
当面は団員としての訓練を重ねて、4月に行われる春の火災予防運動で町民を前に本格的に“デビュー”となる。成田さんは「まずは女性消防団員の存在を知ってもらい、気軽に相談に乗ってもらったり、困った時に助けになる存在を目指したい」と話している。(小川俊之)
提供 - 函館新聞社
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