函教大バレー部の渋谷がV1リーグ入り

update 2005/1/8 14:06

  函教大女子バレーボール部の渋谷桃子(4年)が、V1リーグ所属の柏エンゼル・クロス(千葉)に入団することが決まった。2002、03年のリーグ秋季大会連覇、02―04年のインカレ全国大会出場など、同部の躍進の立役者が渋谷だった。渋谷の成長を見守り続けてきた志手典之監督にとっては、チームを率いて20年の中で初の実業団選手の誕生となった。

 入団する柏エンゼル・クロスは01年に発足したばかりのチームで、選手も20歳から25歳までと若い。選手は老人保健施設で介護の仕事をしながら、バレーボールに打ち込んでいる。今季のV1リーグでは7チーム中5位だった。

 渋谷が実業団入りを本格的に意識し始めたのは5月の春季リーグを優勝した後だった。「事がうまく行き過ぎたため、逆にまだバレーボールを続けようと決心した」と思いを志手監督に相談した。

 志手監督が人脈を頼りに連絡していく中で、たどり着いたのが柏エンゼル・クロスだった。同チームの川合武司部長は筑波大時代に指導を受けたことがあり、話も順調に進んだ。9月に広島で開かれた大会に出場した時に、渋谷は川合部長に初めて会い、パワフルなプレーを披露し、ほぼ内諾を得た。

 「大学4年間はあっという間だった。1年生の6月に左足をけがしたことが一番の転機だった。バレーボールは1人でやるものでないことを身をもって知り、そこからはい上がれたことで自信がついた」とこれまで支えてくれた仲間のありがたさを口にする。

 同チームには今年、渋谷を含め4人が入団する予定で、中にはすでにチームの練習に参加している選手もいるという。渋谷にとっては遠隔地のためなかなか足を運べず、いち早く大学の卒業論文を終わらせようと悪戦苦闘の毎日を送っている。

 その間もボールの感覚を忘れないように部の練習に参加したり、トレーニングに励むなど準備は怠っていない。志手監督は「全国でも有数のパワープレーヤー。どん欲さを持って、どのポジションでもいいのでまずはスタメンに入ってほしい」とさらなる成長を願う。。

 渋谷は念願の現役続行を決めると同時に、志手監督や後輩らの期待を背負いスタートを切る。「うまい選手ばかりなので、コース打ちやブロックなど技術力のアップを目指す」と大舞台での飛躍を誓っている。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです