目指すはプロ「正念場の1年」―八戸大青山投手が新年に意欲

update 2005/1/7 13:10

 八戸大の青山浩二(3年)=函工高出=が今年、大学最終年を迎える。2年先輩の石川賢(函工高―八戸大―中日ドラゴンズ)、1年先輩の三木均が今年巨人に自由獲得枠で入団するなど、全国有数の「投手王国」とされる同大の次期エースの存在。複数のプロ球団も注目する最速145キロ右腕は、大学最後の年のマウンドに向けて、「目標は昨年初出場した明治神宮大会での優勝」と、正念場の1年を意識し、気合を高めている。

 昨年は意義ある、しかし悔しさの残る1年だった。春の大学野球選手権大会では初のベスト4入り。10月の北海道・東北地区大学野球王座決定戦で初優勝し、念願の明治神宮記念野球大会への出場を果たした。決勝戦の東農大戦では、初回に1点を失ったが粘りの投球で8回途中まで投げ、2―1で勝利。チームの優勝に貢献した。

 本人にとって忘れられないのが、選手権3回戦の上武大との試合。神宮初登板だった。制球難で3回に四死球から適時2塁打を浴び2失点、途中降板した。試合はエース三木の力投でチームは5―2で逆転勝ちしたが、「悔しかった」。「終った試合のことは結構すぐに忘れる性格」でも、ふがいなさと悔しさを引きずる内容だった。

 「高校時代からの目標」・“直系”の石川投手を追いかけて進んだ八戸大。石川投手と同期の川島亮投手(ヤクルト)、そして三木投手と、相次いでプロに進んだ大先輩との選手生活が、精神面での成長を後押しした。「野球に取り組む姿勢が尊敬できる人ばかり」と、プロに向けた決意を固める。

 先輩の後を引き継ぎ、今年は主戦としてチームのマウンドを守る。「今までは上に頼っていた部分があった。今年はチームのこともしっかり考えていきたい」。厳しいトレーニングで筋力をつけ、体重は高校時代より10キロ近く増えたが、持ち味の球のキレとコントロールをつけるため、冬場から一層下半身強化に励む。

 視界に入るプロ入りに向けても勝負の年になる。くしくも昨年日ハムの北海道移転、新球団・東北楽天の誕生と、北海道出身で東北の大学でプレーする自身にとって縁深いことがあった。地元期待の星は、さらなる飛躍を目指し、大学最終シーズンを迎える。

提供 - 函館新聞社



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