市年賀会…さらなる発展と活性化に向け連携を深めていくことを誓う
update 2005/1/7 13:08
新年恒例の函館市年賀会(市、市議会、函館商工会議所主催)が6日、ホテル函館ロイヤルで開かれた。各界から約1200人が集まり、函館のさらなる発展と活性化に向け、連携を深めていくことを誓い合った。
年頭のあいさつで井上博司市長は「昨年は函館国際水産・海洋都市構想の第1歩を踏み出した年」と振り返り、今年は「国際観光都市としてさらなる発展に努めて参りたい。光あふれる函館を目指すとともに道南の発展に尽くしたい」と決意を述べた。水族館構想については「種々の検討を加え、慎重に進めていきたい」とした。
また、地域の振興発展に向けては「行政能力の向上が必要で、民営化や外部委託などを進め、行財政改革を積極的に進めていきたい」と力を込めた。
同会議所の高野洋蔵会頭の発声で乾杯し、出席者は杯をを交わしながら歓談。井上市長らの前にはあいさつの長い列が続いたほか、獅子舞や琴の演奏などが祝賀ムードに花を添えた。(吉良 敦、奥山秀俊、宮木加奈美)
主な出席者のコメントは次の通り
函館市議会議長、福島恭二氏
スマトラ沖の津波を通じ、災害に対する備え、対策を強化しておかなければならないと痛感した。行政、議会、経済界が一体となった姿勢で、何事にも取り組んでいきたい。
函館商工会議所会頭、高野洋蔵氏
新幹線着工については、工期短縮を図り、函館駅までのアクセス面を検討。また合併した3町1村の海産物を函館ブランドとしていかに全国へ売り出すかを考えていく。中心都市の空洞化問題も関係団体と相談しながら取り組みたい。
函館国際観光コンベンション協会会長、沼崎弥太郎氏
今年の年賀会は近年になく盛況。市町村合併や北海道新幹線の着工決定など、明るい話題が後押ししていると感じる。観光にとって、これらは大きな追い風であり、協会として、新たな魅力を発掘しながら、全国に函館の良さを発信したい。
函館市町会連合会会長、谷口利夫氏
昨年は国内外ともに「災」が続き、防災・防犯関連の業務に追われた。これらについて引き続き、力を注がなければならないが、今年は市民が楽しめる文化活動の盛んな1年にしたい。連合会として、文化面で各単位町会を支援したい。
連合北海道渡島地域協議会会長、渡部正一郎氏
企業間や自治体間など、いろいろな意味で格差が広がってくる年になると思う。それをどう縮めていくか、取り組みを強化していきたい。また、戦後60年でもあり、平和の問題も考えていきたい。
函館市ボランティア連絡協議会会長、佐々木文子氏
イラク戦争をはじめ、昨年は人々が不安の中で暮らした。今年こそ、平和な1年になってほしいと願うばかりだが、そのためには1人ひとりが何らかの形で社会貢献していくことが必要。協議会として、そのけん引役になれれば。
函館消費者協会会長、米田イツ氏
いわゆる「振り込め詐欺」の多発で、消費者センターへの相談件数が急増している。被害の未然防止のため、相談業務に一層力を注ぎたい。また、施設入居についてのトラブルなど、高齢者関連の問題についても取り組んでいきたい。
十字街商盛会会長(五島軒社長)、若山直氏
旧末広分庁舎改築の計画がついに実現の方向となった。早めに着工して、西部地区の活性化に結び付けてほしい。十字街協同組合としても入居予定の観光センターの管理者として立候補を検討している。
公立はこだて未来大学学長、中島秀之氏
情報処理技術を使って、水産業の価値をもっと高められないかを考えている。地域と近い距離にあるのでITで函館の発展に少しでも寄与する方法がないかじっくり考えていきたい。
函館大学学長、小笠原愈氏
高等教育機関としては教育内容を拡充し、地域のニーズに応えることが大切と考える。4月から新設する英語国際ビジネス学科や企業家養成専攻塾、福祉ビジネス専攻の充実を図るなどし、教育・研究・地域貢献が調和し、総合化するよう努めたい。
函館市小学校長会会長、塩崎設男氏
合併により、新しい函館市として、教育の一体化を進めていく。各地域に根ざした特色ある教育を生かし、融合させたい。地域が広がったことで、校長会は、より一層地域との連携を強め、交流を深めていかなければ。
函館市中学校長会会長、石戸大機氏
4月から旧4町村のメンバーが増えて新体制の校長会がスタートする。新たな力をいただき、互いにいいところを吸収し合いながら活力ある校長会にしたいと考える。地域の実態を把握し、函館市の教育充実を図っていきたい。
提供 - 函館新聞社
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