1年の活況祈り威勢の良い掛け声/水産、青果両市場で初競り

update 2005/1/6 10:07

 水産物と青果物を扱う函館市内の卸売市場で5日朝、初競りが行われた。関係者が今年1年の活況を祈った後、取引がスタート。“道南の台所”に威勢のいい掛け声が飛び交った。

 函館市水産物卸売市場(豊川町27、宇野隆司場長)では、午前7時から「初売り式」が開かれた。卸売人や仲買人、小売業者ら約300人が市場の活性を祈った。

 開設者の函館市を代表し、木村孝男助役が「昨年12月の合併で全国屈指の水産都市となった。地域経済が発展するよう、水産振興を図りたい」とあいさつ。函館魚市場の松山征史社長が「今年も地域に安全で安心な魚を提供したい」と、卸売業者を代表して述べた。

 鏡開きと手締めに続き、取引の始まりを告げる鐘の音が場内に響いた。タイ、メジマグロやブリなど「縁起物」が並び、「10万両!」などの掛け声が飛ぶと、拍手がわいた。

 初日の入荷量は23トン。ここ数日、しけが続き、出荷は例年に比べて少なめという。同市場は「ご祝儀相場も重なり、取引価格は例年より1割ほど高め」としている。

 函館市中央卸売市場(桔梗町589、山本能史場長)では、午前6時45分から「初せり式」が開かれた。紅白の幕が張られた一角に、市場関係者約150人が集まった。

 井上博司市長が「市場形態が多様化する中、今後も新しいニーズに対応し、生産者と消費者から信頼される市場づくりを考えたい」とあいさつした。

 丸果函館合同青果の勝木俊彰社長が「安全なものを提供するために努力していきたい」と述べ、函館中央卸売市場買参者商業協同組合の中西宣隆理事長が手締めを行い、山本場長が競りの開始を宣言した。

 トマトやニンジン、ハクサイなどが山積みされた場内は、「なんぼ」「ニンジンS(サイズ)は」などと、競り人の威勢のいい声が響き渡った。

 この日の入荷量は野菜103トン、果実72トン、野菜や果物の加工品などは3トン。同市場は「価格は全般的に平年並みだが、野菜は少し安め。例年通り1月末に向けて下がっていく」とみている。(宮木 佳奈美)

提供 - 函館新聞社



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