旧岩船氏庭園整備計画で、来年度から復元作業へ
update 2005/1/3 12:03
函館市は新年度から、見晴公園にある旧岩船氏庭園(見晴町、通称・香雪園)の園亭修復整備事業を本格化させる。同庭園は、明治末期に建造され、庭園としては道内で唯一、国から名勝指定されている。主要施設である園亭は、建設当時のデザインを取り入れて修復され、2007年度の一部オープンを目指す。
市は本年度から09年度までの6カ年で、同庭園の整備を計画。本年度は、園亭の基礎などの現況調査と設計、解体が行われ、来年度から園亭の修復整備に取り掛かる。
園亭は132・6平方bの平屋。大正末期に撮影された写真などを基に、現在のトタン屋根を当初のかやぶき屋根に替えるなど、当時の意匠や建築様式を踏襲しつつ、茶室として通年利用できるようにする。市教委は「観光施設としても活用できるのでは」と期待を寄せている。
06年度には、園亭から望む庭園の景観形成のため、池や石組みを整備する。07年度からは温室や倉庫にあたる「板倉」などの修復を始める。
同庭園は、1898(明治31)年ごろに、故岩船峯次郎が別荘地として造成し、大正期までに現在の形となった。1959(昭和34)年に見晴公園の一部として公有化され、2001年に国から名勝指定を受けた。
これら整備は、文化庁と市教委が進めており、国の事業費が充てられる。
提供 - 函館新聞社
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