新札の普及度、道南は一人当たり13・2枚
update 2004/12/31 12:57
20年ぶりに新札が発行された11月、道南の人が手にした枚数は1人当たり13・2枚だったことが29日、日本銀行函館支店の試算で分かった。681万枚(396億円分)が同支店から支払われており、紙幣全体の約13%に達したと推定。全国平均よりも、市中に流通しているとみられる。
全国の銀行券支払高に占める同支店のシェア0・4%を基に算出した。それによると、新札の占める割合が全国平均の約11%を2ポイント上回り、1人当たりの支払い枚数でも、全国平均の10・4枚より、2・8枚多かった。内訳は、1万円札が348万枚と最も多く、千円札が283万枚、5千円札が33万枚と続いた。
普及が進む要因は、9割を新札、残りを旧札で支払う支店が全国的に多いが、同支店はほぼ全額を新札にしているため。さらに、函館は観光地のため小口決済が多い上、競輪・競馬場に自動発券機などが設置され、千円札の需要が高いことも要因に挙げられる。同支店が支払う紙幣のうち、千円札の割合は全国平均より6ポイント高い42・6%で、紙幣が出回りやすい環境にあるという。
ただ、新札が占める割合は、1984年の前回刷新時より6ポイント低かった。同支店は、(1)金融機関が警備費など輸送コストを抑えるため、手元現金を繰り返し使用する(2)企業が札幌や東京など本部に資金を集中する(3)給与が現金支給から口座振り込みが主流になった(4)クレジットカードが普及した―などが背景にあるとみている。
提供 - 函館新聞社
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