高校生建築デザインコンクールで函工生徒3人が入賞

update 2004/12/30 10:16

 高校生建築デザインコンクール(北海道など主催)で函館工業高校建築科の生徒3人が入賞を果たした。課題は「国立公園内の避難小屋」。生徒たちは、アイデアや実用性に富んだデザインを作り上げ、最高賞は逃したものの、優秀作品賞と佳作に輝いた。

 同コンクールは、道民に親しまれる公共建築物づくりを進めるため、道内の工業高校建築系学科の生徒を対象に毎年実施。最優秀作品を実際の公共建築物の建築設計に取り入れている。

 同校からは、藤田稔也君(2年)と築田拓幸君(同)が優秀作品賞、原田麻美さん(3年)が佳作に選ばれた。

 藤田君は「安樂城(やすらぎ)」と題した木造2階建ての山小屋を設計した。過酷な環境にも耐えられる頑丈で安定感ある設計とし、木のぬくもりあふれる内外装にした。

 築田君はテントをモチーフにした「天斗(てんと)」。三角屋根の木造2階建てで、自然との調和を図るため、内外装は緑色と茶色をベースとし、風力発電を導入した。

 一方、原田さんは昨年の優秀作品賞に続き2年連続の受賞。屋根を花と星、外壁を樹木に見立てた個性的なデザイン。ぬれた服を乾かすドライルームなどを完備した。

 いずれの作品も高校生らしい創造性、立地条件との調和などが評価された。藤田君と築田君は「来年も出したい。次は最優秀作品賞をとりたい」。市内の設計事務所に就職が決まっているという原田さんは「設計士になりたい。コンクールの経験は将来に生きると思う」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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