31日に町の歴史伝える紙芝居「折居ばあさんとニシン漁」壱番蔵で初上演
update 2004/12/29 12:23
【江差】江差、上ノ国、松前の3町で組織する、歴史を生かすまちづくりネットワーク推進協議会(川合勝礼会長)が制作した紙芝居「折居(おりい)ばあさんとニシン漁」が、31日の大みそかに江差町姥神町の「壱番蔵」で開かれる、年越しイベント「第11回新春“夢”」(江差町歴まち商店街協同組合主催)で初上演されることが決まった。同協議会は多数の来場を呼びかけている。
紙芝居は、松前藩を中心とする3町の歴史を生かしたまちづくりについて議論している同協議会が、歴史伝承事業の一環として初めて制作した。
ストーリーは、江差町内で、ニシン漁や道内最古級の神社である、姥神大神宮の始祖と伝えられる「折居ばあさん」の伝説を中心に構成した。「江差の五月は江戸にもない」とうたわれた、繁栄をもたらした北前船時代の情景をはじめ、その時代に起源を持つ江差追分、往時の繁栄を現代に伝える、姥神大神宮渡御祭といった、町内の歴史や行事を織り交ぜた内容となっている。
31日に開かれるイベントでは、午後11時20分すぎから、同協議会のメンバーが、駄菓子の販売のほか、昔懐かしい拍子木の音色とともに、紙芝居を上演する。観覧希望者は当日直接、会場へ。
同町は、紙芝居を町内の保育園や小中学校、老人クラブのイベントなどの機会に上演。住民にも、歴史情緒あふれる伝説の世界に親しんでもらう。町外からの観光客を対象に、名所旧跡を案内しているボランティアガイドにも紙芝居を活用してもらい、町の歴史をPRする考え。同町は「昔懐かしい紙芝居を通じて、町の歴史に親しんでもらうことができれば。町内に伝わるとんち名人『繁次郎』の逸話も含めて紙芝居のシリーズ化ができれば」(企画課)と話し、今後の進展に期待を寄せている。
提供 - 函館新聞社
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