市長会見、新外環状線の函館IC−空港間着工へ

update 2004/12/28 10:15

 函館市の井上博司市長は27日、市役所で定例記者会見を開き、函館新外環状線の函館インターチェンジ―函館空港間(約10キロ)について、継続中の環境アセスメントが2006年度初めまでに終了し、同年度中の着工にめどがついたことを明らかにした。完成までには10年程度かかるとした上で、その間に順次、部分供用が開始されるとの見通しも示した。

 国の来年度政府予算案を受け、市の関連事業などについて説明した。

 五稜郭公園の箱館奉行所の復元事業については、本年度中に基本設計を作成し、05年度に実施設計、06年度の着工がほぼ確実になったと述べた。

 また、北大水産学部が建設を計画する研究施設「マリンサイエンス創成研究棟」(仮称)の施設補助金が政府予算案に盛り込まれたことを受け、市が建設費の一部として寄付する約1億円を来年度予算案に盛り込む方針も示した。

 ダイエー再建に絡む棒二森屋の売却問題については「北海道の陸の玄関口として、函館西武のようにさせるわけにはいかない」とし、第3セクターによる存続も含め、あらゆる方策を検討するとした。

 このほか、8月に実施したロシア・サハリンでのビジネスマッチングの結果、函館どつくが座礁船の破損状況の検査業務を受注したとし、「船体修理への参入にも期待。今後もビジネスマッチングを継続したい」と話した。

提供 - 函館新聞社



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