茂辺地の踏切内で特急が乗用車と衝突し脱線
update 2004/12/25 12:16
【上磯】24日午後5時15分ごろ、上磯町茂辺地1のJR江差線「茂辺地道路踏切」内で、福島町に住む警備員アルバイトの男性(71)の乗用車と函館発八戸行きの特急「白鳥30号」(8両編成)が衝突。車は大破し、列車の前から3両目(6号車)が脱線した。乗用車の男性は衝突前に踏切外に逃げ、乗客210人、乗員2人にけがはなかった。函館中央署やJR北海道などが、詳しい事故原因を調べている。
函館中央署などの調べでは、現場はJR茂辺地駅から木古内側に約500メートルの地点。警報機遮断機付きの踏切内に警報が鳴る中、男性の乗用車が低速で進入、遮断機が下り閉じこめられたという。男性は非常ベルを押そうと車外に出たが、間に合わなかった。
男性は同署の調べに対し「警報音が鳴っているのは聞こえたが、踏切を通過できると思った」と話している。踏切手前は緩い下り坂で、当時、路面はアイスバーン状態。男性は仕事を終え、帰宅する途中だったという。
衝突の反動で列車3両目の車輪4つが脱輪し、車両が海側に約1メートル脱線した。JR北海道函館支社はバス6台で乗客を函館駅などに代替輸送。事故を受け、同線上磯駅―木古内駅間で不通となり、午後9時半までに特急を含む列車9本が運休するなどの影響が出た。同社は午後10時半から、復旧作業に入っているが、開通のめどは立っていない。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は25日、現場に調査官2人を派遣し、事故の状況や原因を調べる。
提供 - 函館新聞社
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