国道227号の仮設橋/安全性に住民から不安の声
update 2004/12/25 12:13
【江差】江差町田沢町で10日に供用を開始した国道227号の仮設橋。現地は風と雪、凍結が激しい交通の難所で、冬季の通行に対する住民の不安が高まっている。国道を管理する函館開建江差道路事務所は道路管理に万全を期す一方、江差署はスピードダウンや車間距離の維持を呼び掛けている。
田沢川改修工事に伴い建設された仮設橋は、全長387メートル。元の国道を撤去して新しい橋を架ける工事が行われている。
だが、国道利用者は「橋上の暴風や凍結に恐怖を感じる」「ジェットコースターかジャンプ台のような圧迫感」「転落事故が起こるのではないか」と懸念を深めている。
江差署によると、冷え込みが厳しかった17日、スリップした大型トラックが橋の上で立ち往生し、一時的に片側交互通行を余儀なくされたが、24日までに交通事故は発生していないという。
江差道路事務所は、仮設橋の路面状況について「水を吸収しやすい透水性舗装。排水用の切れ込みも施してあり、凍結の度合いは一般の国道より低い」と説明。風の状況についても「測定の結果、元の国道の方が風は強い。橋よりも強い風が吹いている区間もある」という。 工事関係者は「橋に傾斜があり、海岸にも面しているため、必要以上に恐怖感を高めているのでは…」と、日増しに高まる住民の不安感に頭を抱えている。
同事務所は、住民の不安感に対応して、路面の点検強化や融雪剤散布など「こまめな路面管理を心掛けていきたい」と話している。
江差署は、仮設橋の区間で法定速度を40キロに制限。「スピードダウンと十分な車間距離を心掛けてほしい。くれぐれも橋の上では急停車や駐停車をしないで」と、安全運転の徹底を呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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