「ゴネ得は許さない!」函館区検が罰金未納者8人を労役所留置

update 2004/12/23 13:19

 ゴネ得は許さない―。函館区検は22日までに、交通違反などで罰金刑が確定しながら納付しなかった悪質な未納者13人を収監し、うち8人を労役場に留置した。検察事務官によるプロジェクトチームを組織した集中的な徴収作戦で、同区検では初めてという。

 同区検によると、10月30日現在、罰金未納者数は154人(166件)。徴収は、2003年2月10日から04年10月30日までに罰金刑が確定した悪質な未納者約40人を対象に行い、居所の分かった25人に呼び出し状を出した。

 呼び出しに応じた12人が罰金を納め、残る13人に収監状を執行。函館少年刑務所に移送されるまでの間に、罰金を支払った5人を除く、8人が労役場留置の執行を受けた。

 刑法18条では罰金を完納できない場合、労役場で罰金分の労務を課せられ、「日給」は通常1日5000円で換算。労役場に入った8人のうち、無免許運転、信号無視、速度違反を重ねた男性が今回の最高額となる罰金約23万円で、46日間留置される。

 徴収、収監は今月1日から17日まで、検察事務官4人のプロジェクトチームが実施。同区検は「ゴネ得は許さない。これからも、悪質な未納者には、法律に基づいて厳しく取り締まりたい」としている。

提供 - 函館新聞社



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