「海上安全確保に向け努力します」…江差海保署が安全総点検

update 2004/12/22 10:17

　【江差】海上輸送機関の事故防止や安全航行に向けて、江差海保署（久門洋一署長）は２１日、東日本海フェリー（札幌市）が、江差―奥尻間で運行している、カーフェリー「アヴローラおくしり」（２２４８トン）の安全総点検を行った。

　海上保安官約２０人が、同社の桑名秀雄江差支店長らの案内で、江差港に停泊している同船に乗りこんだ。客室や車両甲板に備えて付けている救命胴衣や消火器などの安全設備、甲板上の救命いかだなどの設備を確認。船橋では同海保署員が、法律で備え付けることが定められた書類をはじめ、緊急時の連絡通報、避難誘導体制などを詳細に点検していた。

　点検では、問題点は確認されず、久門署長は桑名支店長らに「異常ありませんでした。今後も安全運航に対して協力をお願いします」と呼び掛けた。乗組員や運航関係者も「海上安全の確保に向けて努力します」と、真剣な表情で答えていた。

　同海保署は年末の多客期に、署員がフェリーに同乗して警戒巡視活動を実施。船内での犯罪やテロ防止対策を強化する。

提供 - 函館新聞社

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