大門火災で8店舗焼く
update 2004/12/21 10:25
20日午前3時50分ごろ、函館市若松町19の木造2階建て空き店舗付近から出火、周囲のそば店や美容店などに延焼し、計8棟約1200平方メートルを焼いた。けが人はいなかった。函館市内で発生した火災で、焼失面積は過去10年で3番目の大きさとなった。空き店舗は無人で火の気がないことから、函館西署と市消防本部は不審火の可能性もあるとみて調べている。
函館西署などによると、現場は百貨店や飲食店が立ち並ぶJR函館駅前の繁華街「大門」の一角。古くからの建物が多く、8棟のうち、営業していたのは6店舗、2棟が空き店舗だった。木造2階建ての4棟(営業店舗2、空き店舗2)が全焼し、アーケードにも燃え移った。出火当時、計4棟に6人がいたが、全員逃げて無事だった。
最も燃え方の激しい柳小路に面した空き店舗が火元とみられ、同署と函館市消防本部が出火場所の特定を進めている。この空き店舗は昨年10月まで洋品店として営業し、その後、洋菓子店が今年10月まで倉庫として使っていたという。
函館市消防本部は100人体制で消防車26台を出動し、約7時間後に鎮火。建物が崩壊する恐れがあることから、現場検証は中断し、念のため放水を続けた。本格的な現場検証は21日朝から重機を使って行い、出火原因の調査に当たる。
函館海洋気象台によると、出火当時、函館市内の風向きは南東で風速6メートル前後。午前5時すぎから強さを増し、午前6時9分に最大瞬間風速21・6メートルを記録した。
同本部によると、焼失面積1000平方bの火災は、今回を含め過去10年で4件あり、1995年12月の新川町の「はこだて自由市場」の2060平方メートルに次いで3番目。10月の松陰町長屋火災を抜き、今年最大の焼失面積となり、年間火災件数も昨年の90件と並んだ。
被災した8店舗は次の通り。
(1)そば店「丸南本店」(所有者・大山千代さん)(2)空き店舗(所有者・柳沼明さん)(3)飲食店「アディクト」(所有者・大野直人さん)(4)眼鏡店「富士メガネ函館駅前店」(高野裕店長)(5)洋品店「男子服ヤマグチ洋品店」(所有者・山口友章さん)(6)美容店「おしゃれ館」(所有者・小野政司さん)(7)仏壇店「西城仏壇店」(所有者・西城守さん)(8)空き店舗(所有者・山田典夫さん)
提供 - 函館新聞社
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