渡辺病院が痴呆専門外来開設へ

update 2004/12/21 10:24

 函館市湯川町1の函館渡辺病院(三上昭廣院長)は来年1月から、グループホームなど施設利用中の痴呆症の人を専門的に診療する「シルバーメンタル外来」を開設する。はいかいや幻覚妄想、拒食など痴呆の周辺症状に対し、精神科としての診察や治療を施していく。毎週水曜午後2時からの診療としており、同病院は「痴呆で一番苦労するのは周辺症状が出たとき。そのような症状で悩んでいる人がいたら気軽に連絡してほしい」と呼びかけている。

 痴呆症は脳の病気だが、周辺症状は、疾患者が施設に入所した場合など新たな環境に適応できないストレスや不安が原因とされている。精神の診療をすることによって改善される期待もある一方で、薬の投与の副作用によって「痴呆が進んだ」「体がガチガチになった」などの批判が多いのも現状という。

 三上院長はこうした批判を甘んじて受けたうえで、「精神科の治療薬は慎重に適切に対処すると画期的な効果を発揮する」とし、同外来の開設に向けて「定期的に丁寧な診察を続けていく方針。変化する状態に応じて処方も微妙に調整していく」と説明する。

 また、周辺症状が表れるときは、身体的な疾患も内在していることもあり、「内科や外科といった一般科とも連携を取りながら継続的な診療を行なっていきたい」と話す。

 診療は完全予約制。問い合わせ、予約の受け付けは同病院TEL59・2221。

提供 - 函館新聞社



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