「心の輪を広げる体験作文」で尾上さんが最優秀賞

update 2004/12/21 10:23

 「心の輪を広げる体験作文」(北海道、内閣府主催)の小学生部門で、函館北日吉小学校6年の尾上琳慧(りえ)さん(12)が最優秀賞となる北海道知事賞に選ばれた。尾上さんは「車イスのクラスメート」と題し、原稿用紙3枚半を書き上げた。病気を抱えた同級生とのかかわりや体験などから、「みんなで協力し、助け合いながら、障害のある人もない人も仲良く幸せに暮らせるようになってほしい」などとまとめている。

 小学校1年生で同じクラスになった双子の兄弟が、病気のため3年生の時に2人とも車いすになり、5年生で転校していったことが、作文の基になっている。転校後、学校玄関にスロープができたこと、小学校最後の運動会を2人が見に来てくれたことなどに触れながら、「障害のある人、ない人が同じ学校で一緒に学ぶ事ができるようにいつかなってほしい」と、思いをつづっている。

 同作文は、障害者に対する理解促進を図ろうと、北海道心の輪を広げる障害者理解促進事業の一環として公募され、小学生、中学生、高校・一般の3部門に道内から49点の応募があった。尾上さんは小学生部門で最高賞に選出。「びっくりした。すごくうれしい」と喜びを語るとともに、「選ばれて自信がついたし、この作文を読んで障害がある人のことを多くの人が考えてくれたらいいなと思う」と話している。

提供 - 函館新聞社



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