早くもランドセル売り場にぎわう

update 2004/12/20 10:47

 来春の新入学シーズンを前に、函館市内のデパートや量販店などでは早くもランドセルの売り場がにぎわいを見せ始めている。近年は、色やデザインも多様化し、バラエティー豊か。また、児童をめぐる犯罪が多発している影響から、防犯ブザーやGPS(衛星利用測位システム)機能付きのランドセルにも注目が集まっている。

 各店とも10月から11月にかけて相次いでコーナーを開設した。客足のピークは年明け1月ごろからだが、ブランド品を中心に予約販売が相次ぎ、中には「昨年比2倍の売り上げ」(イトーヨーカドー函館店)というところも。価格は2万円台から6万円くらいで、売れ筋は3万円前後となっている。

 昔ながらの赤、黒に加え、最近はピンクや紺色なども売れ行き好調。「メゾピアノ」「ミニK」など、子供服ブランド製の商品も人気が高く、「なくなる前に」と早々に買い求める人が多いため、「すでに完売したタイプもある」(丸井今井函館店)。また、肩の負担軽減、軽量、成長への対応など、機能性を重視したランドセルも根強い人気だ。

 このほか、イトーヨーカドー函館店では、生地の材質や色、裏地の色柄、金具のデザインなどを選んで注文するオーダーランドセルも扱っている。

 防犯機能については、奈良市の女児誘拐殺害事件の影響などから保護者の関心が高まっている。テーオーデパートでは、「親御さんからの問い合わせがとても多い」状況で、現在はランドセル購入者全員に防犯ブザーをプレゼントするサービスを実施している。

 棒二森屋では、昨年に引き続き防犯ブザー付きのタイプを販売。カラーバリエーションも7色と豊富で、昨年は予想以上に売れたことから、「今年も多くの販売を見込んでいる」という。

 長崎屋函館店では、防犯ブザー付きに加え、子供の位置を携帯電話などから確認できるGPS機能付きの取り扱いを始めた。セキュリティーメーカー、セコムとの提携商品で、本格的な販売はこれからだという。

提供 - 函館新聞社



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