新名称は「函館市漁業協同組合」…函館市と根崎漁協合併仮調印
update 2004/12/17 10:04
函館市の函館市漁協(杉本昭吾組合長)と根崎漁協(橘忠克組合長)は16日、函館市大森町のホテル函館ロイヤルで、2005年4月1日の合併に向けた仮契約書に調印した。「函館」が「根崎」を編入するため、新漁協の名称は「函館市漁業協同組合」となる。24日に両漁協がそれぞれ合併総会を開き、議案が承認されれば、来春に「管内で中規模」(渡島支庁)の新漁協が誕生する。
調印式では、道信用漁連協同組合連合会の末岡順専務らが立会人となり、杉本組合長と橘組合長が仮調印書に署名した。杉本組合長は「組合員の高齢化など漁協を取り巻く環境は厳しいが、足場を固めたい」とあいさつ。橘組合長も「将来を考えると合併は必要。『根崎』は解散するが、市漁協の一員としてハマの負託に応えたい」と述べた。
立会人を務めた井上博司函館市長が「近年、漁協経営は厳しい。自己資本比率の改善など経営基盤の強化は急務」とエールを送り、前田晃渡島支庁長は「新漁協は、観光と連携した都市型漁協として発展を」と正式な合併に期待を寄せた。
新漁協の組合長には杉本組合長が就く。本所は現在の「函館」本所(豊川町27)で、現在の「根崎」本所(根崎町276)は支所となる。
新漁協は、今年3月末を基準にすると、正組合員は341人で、販売取扱高は15億9400万円。貯金残高は46億4300万円となる。
「函館」の正組合員は283人、販売取扱高は13億4100万円で、貯金残高は36億6700万円。「根崎」の正組合員は58人、販売取扱高は2億5300万円で、貯金残高は9億7600万円。
提供 - 函館新聞社
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