市教委、弥生小と西小の統合を検討

update 2004/12/15 10:10

 函館市教育委員会は西部地区にある函館弥生小学校(藤井良江校長)と函館西小学校(荒木興史校長)の統合について、22日に開かれる学校教育審議会に諮問することを決めた。同地区で進む急激な少子化に対応するためで、今後は中部地区の小中学校の再編も検討していく。14日の市議会総務常任委員会で畑野克行学校教育部長が報告した。

 両校の学級数は1学年1クラスで、全校の児童数は、弥生小が167人、西小は92人(いずれも14日現在)と、減少の一途をたどっている。これを受け、市教委は「両校の統合について、調査・検討の時期にある」と判断、両校の校長ら関係者や、PTA役員らに対して、同審議会に諮問することを伝えた。

 同地区の小中学校の統合については、1992年に諮問し、93年に見送られた。97年には、老朽化が目立つ大森小と東川小の統合を諮問し、同審議会が統合するよう答申し、02年に実現した。この一連の流れで今回、弥生小と西小の統合が同審議会で検討される。

 同審議会は学識経験者や市立学校校長会の委員ら25人で組織。今後、総会を開くほか、町会やPTAから意見を聴取するなどし、児童数減少についての調査や、統合した場合の校舎の扱い、地域の特性などを総合的に判断し、検討を進めていく。

 弥生小は、1882(明治15)年に開校し、石川啄木が代用教員として勤めた学校としても知られる。現建物は1938(昭和13)年に建設され、戦後、児童数は58(同33)年が最多で、40学級2139人。西小は、70(同45)年に幸小と常盤小が統合して開校し、71(同46)年に新校舎が完成した。児童数は同年の18学級726人がピーク。

 近年の小中学校再編では、90年、旧青柳小と谷地頭小が青柳小に、93年、新川中と旭中が宇賀の浦中に、02年、大森小と東川小があさひ小になった。合併前の市内の学校数は小学校40校、中学校22校。

提供 - 函館新聞社



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