中傷電話や器物破損・・・/ウィメンズネットに嫌がらせ相次ぐ

update 2004/12/15 10:10

 ドメスティック・バイオレンス(DV=配偶者や恋人などからの暴力)被害者の救済に当たっているNPO法人「ウィメンズネット函館」の活動に対する嫌がらせの電話や中傷が後を絶たない。中には脅迫めいた内容もあり、古川満寿子理事長は「被害女性やその子供の人権と生活を守るのが私たちの活動。嫌がらせには強い態度で臨んでいるが、不安もある」と話している。

 同団体によると、被害女性から無料で受け付けている相談電話に1カ月数件の割合で嫌がらせがある。無言電話のほか、加害男性から「夫婦の仲を裂くのか」と活動を非難、中傷されたり、中には「暴力団に知り合いがいる」など脅迫めいた内容もあるという。

 また昨年12月には事務所の窓ガラス4枚が割られ、スパナが投げ込まれる「事件」が起きている。同団体は警察に被害届を出した。

 同団体は1998年に設立。01年の「配偶者暴力防止法」の制定を受け、02年にNPO(民間非営利団体)法人化した。会員は約300人。夫などからの暴力に悩む女性からの電話と面接相談に応じているほか、特に被害がひどい女性はシェルター(保護施設)へ避難させている。平均して毎月150件の電話・面接相談と5件近いシェルター入居の世話をしているという。

 こうした活動は女性スタッフ2人が行っているが、活動資金難で満足な人件費が賄えず、1人は無償ボランティアに近い状態。DV防止へ向け関係機関と連携を強め、啓発活動も根強く続けているだけに、古川理事長や会員は一部の心ない「声」に胸を痛めている。(川端治彦)

提供 - 函館新聞社



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