農協支店統廃合問題/江差町が意見集会で撤回求める宣言採択

update 2004/12/15 10:09

 【江差】新函館農協(函館市宮前町、坂本繁組合長)が検討している江差基幹支店(江差町水堀町)の統廃合に反対する意見集会が14日夜、江差町農業管理センターで開かれ、統廃合案の撤回を求める集会宣言を全会一致で採択した。

 集会には、濱谷一治町長、飯田隆一町議会議長をはじめ、地域の農業関係者約100人が参加した。

 濱谷町長は「統廃合は農協の経営責任を町や農家に転嫁する許し難い行為。生産者あっての農協であることを再認識すべきだ」と、厳しい口調で訴えた。飯田議長も「地域農業の未来を考え、厳しい財政の中で7千数百万円の支援を行った。統廃合はこれまでの信頼関係を損なう行為。農家の皆さんの怒りを受け止め、議会も一致して反対する」と、決意表明した。

 農協組合員を中心とする参加者からは「組合員にも支店の財務状況について説明がない」「経営効率のみを追求した統廃合で組合員を見捨てるのか」など、厳しい意見が相次いだ。

 集会宣言の採択を受けて、町議会は15日の第4回定例町議会で、統廃合案への反対決議を議決する見通し。16日以降は町、町議会、農協組合員、農業委員会、土地改良区が合同で、統廃合案撤回を求める要請行動を展開する方針。濱谷町長ら陳情団16人が、平沼栄二桧山支庁長のほか、函館市の同農協本部、札幌市の道農政部、北農中央会に統廃合案撤回を求める。

 同農協は同基幹支店の累積赤字などを理由に、厚沢部基幹支店(厚沢部町新町)への統廃合を検討。11月29日に濱谷町長らに方針を伝えた。

提供 - 函館新聞社



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