上磯、大野両町で合併の住民説明会…町側が合併の必要性強調

update 2004/12/14 10:14

 【上磯・大野】2006年2月の合併を目指す上磯、大野両町で13日、合併協議会で決まった結果を各町民に伝える住民説明会が始まった。大野町で持ち上がった住民投票を望む動きや、来年度着工が決まった北海道新幹線などに絡む質疑が交わされた。説明会は16日まで、両町11会場で開かれる。

 大野町は、市渡会館で説明会をスタート。吉田幸二町長は冒頭のあいさつで上磯町との合併にあらためて理解を求めた。

 協議結果をまとめたダイジェスト版に基づき、合併後の変更点を説明した後、町が合併せず自立した場合に、入湯税など町民負担が増える部分の試算を口頭で例示。

 町民からは「町が自立存続した場合の財政推計を数字で示した上で、町民に判断させるべき」と住民投票を求める声や、「国の方針とはいえ(合併は)正直不安で、分からない点も多い」とする意見も上がった。

 これに対し、町側は「合併しない場合の想定はしておらず、将来を見据えた判断。合議の結果を尊重してほしい」とし、再度合併の必要性を強調した。

 一方、石別生活改善センターで始まった上磯町では、「大野町での(住民投票に関する)動きを知りたい」との声があり、署名が集まった場合の手続きの流れを説明した。

 また、道新幹線が開通した場合、JRが経営分離を予定している並行在来線(江差線)の存続に関する質問があった。海老澤順三町長は「経営維持など課題もあるが、基本的に残したい」と述べ、第3セクターでの運営も視野に入れ、道や周辺自治体と検討する方針を明らかにした。

提供 - 函館新聞社



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