「北央ビル」取得の浅海社長に聞く
update 2004/12/12 13:45
売却が明らかになった函館・大門地区目抜き通りの「函館北央ビル」(函館市松風町2)。築20年と老朽化している上、旧拓銀破たんで塩漬け状態となっていただけに、活用方法が注視されている。同ビルを買い取ったデベロッパー、アセントプロパティース(東京)の浅海晃一社長(40)に、今後の展望などを聞いた。
(聞き手・喜多真哉)
――なぜ、函館の老ビルを取得したのか。
長岡市(新潟県)など、さまざまな地方都市で、廃虚ビルの再生事業を手がけてきた。函館には知人や取引先がいて、以前から大好きな街。寂れゆく大門の姿を見るのがつらかった。このビルも幽霊ビルになりかねなかったので、手を挙げた。本来は地元の人がやってくれれば良かったが。
――改装ビルの概要は。
CD店の玉光堂を含め、既存のテナントはそのまま。6階に、同ビルの目玉となる、個人事業主向けレンタルオフィスを1月以降、新設する。1フロアを十数室に分け、月3―5万円程度で賃貸する。14―28平方メートル程度だが、十分な広さ。函館市民であれば、「玉光堂のあるビル」だと分かる、認知度の高さも売りだ。
秘書はテナントで共有するため、家賃で賄える。事務員も置かず、所長一人で切り盛りしている大手の営業所や、ベンチャー企業にとり、固定費を極限まで削れるので、ニーズは多いはず。申し込みが多い場合は、5階にも広げる。
――今後の展望は。
公立はこだて未来大学の卒業生の多くが函館を後にすると聞く。優秀で若い人材を放出していては、街は廃れる。そうしないためにも、このビルをベンチャー企業のインキュベーション(起業家育成)施設として、役立てたいと思う。
問い合わせは、管理会社の昌興TEL0120・157・708。
提供 - 函館新聞社
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