未来大、超小型人工衛星を降下実験

update 2004/12/12 13:44

 公立はこだて未来大学の学生が、空き缶サイズの超小型人工衛星「CAN―SAT」を製作し11日、同大学グラウンドで、降下実験を行った。GPS(衛星利用測位システム)で位置を確認しながら、自律制御で目標地点に着陸させるもので、同大学では初めての試み。来年は、日米両大学が参加し米ネバダ州の砂漠で開催されるCAN―SATのコンテスト「ARLISS」にも参加する計画だ。

 同大学3年生が各テーマに沿って研究する必修科目「プロジェクト学習」の一環で、ことし4月に着手。大沢英一教授(人工知能専攻)の学生14人が3グループに分かれ1基ずつ作り上げた。情報系の大学ということもあり、開発はゼロからのスタート。はんだ付けから教わった学生たちは徹夜を繰り返すなどし、ようやく実験にこぎ着けたという。

 衛星は円筒形で長さ約15センチ、重さ約1キロ。降下中、パラフォイル(落下傘)を自動調整するための各種装置や、降下中の情報を地上のコンピューターに転送する機器が組み込まれている。車輪付きで、着地後自走するタイプもある。

 この日は、ラジコンヘリコプターで高度100メートルから、衛星を投下するなどし、パラフォイルの制御調整やデータ収集を行った。実験は12日も実施する予定で、結果を解析し、17日に同大学で開かれる発表会で報告する。

 ARLISSは、ロケットを打ち上げ、高度4000メートルからCAN―SATを落下させ、着地の精度を競う。大沢教授は「これまでのデータを新3年生に引き継ぎ、コンテストに臨みたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです