棒二森屋売却の方向
update 2004/12/11 12:50
大手スーパー、ダイエーの再建で、事業再生計画策定中の産業再生機構は10日、本業のスーパー事業を除く関連会社の売却先を、来年1月以降に公募する方針を固めた。対象となるのは、グループ会社110社のうち半数に上り、函館の老舗百貨店、棒二森屋(函館市若松町)も含まれるとみられる。
売却の公募について、棒二森屋を運営するアドバンスド・デパートメントストアーズオブジャパン(ADS、同町)は「まだ正式に決まったわけではないし、親会社(ダイエー)からは何も聞かされていないので、お話しすることはない」とコメントした。店内は普段と変わらない様子で、ある管理職は「以前からあった話なので、社員の間に動揺はない。閉鎖されるよりまし」と話していた。
棒二森屋は1936(昭和11)年に創業し、94年にダイエーグループへ営業譲渡された。民間信用調査機関などによると、ADSはダイエーの100%子会社で、資本金65億1000万円。棒二森屋のほか、百貨店の三春屋(青森県八戸市)を経営し、中合(福島市)などグループデパート各社への卸売部門を担う。2004年2月の売上高は412億円に上るが、グループ会社株式取得や営業権買収などで約100億円の債務超過に陥っている。
提供 - 函館新聞社
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