16日からチャイルドライン常設
update 2004/12/11 12:50
子供の声に耳を傾ける「チャイルドライン」が16日から、函館に常設されることになった。2年がかりで準備を進めていた「チャイルドラインはこだて」(小林恵美子代表)が専用回線や体制を整え、毎週木曜日の午後4時から午後8時まで、フリーダイヤルで子供からの電話を受け付ける。 チャイルドラインは、18歳以下の子供のための専用電話。子供の声や思いを受け止めようとイギリスで始まり、現在は日本でも全国各地に開設されている。
函館では、常設化を目指し、「チャイルドラインはこだて」のメンバーが一昨年から活動。今年5月には、「全国一斉こどもの日チャイルドラインキャンペーン」に参加し、3日間で213件の電話を受理。受け切れないほど休みなく電話が鳴り、チャイルドラインの必要性をあらためて痛感したという。
16日からの常設に向けては、スタッフが資金集めや人材育成に奔走したほか、専用の事務所や電話回線を確保。ポスターやカードを作り、PR活動にも励んでいる。電話は、市外局番0138の地域が対象。電話番号などを印刷した名刺大のカードは、函館市内(旧函館市)の小中学校や高校の全児童・生徒に配布している。
「チャイルドラインはこだて」の約束事は、(1)秘密は守る(2)名前は言わなくてもいい(3)いやだと思ったら切ってもいい(4)どんなことでも一緒に考える―の4つ。受け手は、アドバイスや口出しなどはせず、聞き役に徹するのが特徴。子供は、悩みごと、うれしいことなど、何を話してもいいという。
小林代表は「みんなで力を合わせ2年がかりで準備してきたので、常設できることになってうれしい。財源や人材の確保など、大変なのはこれから」と語る。
資金は、活動に賛同してくれる企業や個人の寄付がベース。今後は、電話料金や事務所賃貸料なども必要になることから、資金提供を積極的に働きかけている。また、電話の受け手など人材も不足しており、活動への参加も呼びかけている。
子供専用電話は、フリーダイヤル0120・332565。問い合わせは、事務所TEL41・8077(ファクスも)。
提供 - 函館新聞社
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