黒松内・長万部町合併協が解散を決定

update 2004/12/10 11:35

 【黒松内】長万部町と後志管内黒松内町の第9回法定合併協議会(会長=谷口徹・黒松内町長)が9日、黒松内町で開かれ、協議会を解散することを決めた。法定協は今年6月に発足したが、財政の見通しや議員定数、長万部町に置かれる総合支所の権限などを巡って、議論は平行線をたどってきた。現状のままでは目標の2006年3月1日の合併に間に合わないと判断した。

 合併論議は白紙に戻ったものの、地方交付税の削減や道から市町村への権限移譲などの流れがあり、両町ともに「合併は避けられない」との認識では一致している。そのため、両町長(正副会長)は協議会の再開を「1年をめどに」と提案したが、両町の委員から「“手かせ”は不要」「付帯事項はいかがなものか」などの意見が相次いだことから、具体的な時期を定めずに解散することとなった。

 谷口会長は「非常に残念な結果。現状を考えると、自治体合併は避けられない。半年間議論してきたことを今後に生かしたい」と神妙な表情。加藤大明副会長(長万部町長)は「長万部を囲む5町の中で最も交流のあるのが黒松内町であり、両町の思いが解け合わなかったのは残念だ」と肩を落とした。

提供 - 函館新聞社



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