手洗いや、うがいで予防を…市内や近郊でアデノウイルス感染症が流行
update 2004/12/9 20:21
函館市内や近郊で、高熱や腹痛などを伴う乳幼児の「風邪」が流行している。特に高熱が続く「アデノウイルス感染症」と、下痢(げり)や嘔吐(おうと)を伴う「ウイルス(感染)性胃腸炎」の患者が増えており、医療機関などでは注意を呼び掛けている。
函館小児科医会(壇上保会長)が、市内や近郊12の医療機関で実施している感染症発生動向調査によると、「アデノウイルス感染症」を含む「咽頭(いんとう)結膜熱」は11月中旬から増加。11月29日―12月5日には、1定点あたりの報告数が4人に達した。
この数字は、警報値1人)を大きく超える数で、函館地域における過去10年間の感染状況と比較すると「100倍レベル。いまだかつてない流行」(同会)。ただ、ウイルス検出キットの精度向上により、診断がつきやすくなった背景もあるという。
一方、「ウイルス性胃腸炎」は9月から徐々に増えてきた。11月29日―12月5日には1定点あたりの報告数が18人に近づき、警報値(20人)に迫る勢いとなっている。
このほか、市立函館保健所によると、インフルエンザの流行の兆しはまだなく、12月の発生報告数は数件程度だという。
「アデノウイルス感染症」は、39―40度の高熱が5日間ほど続くのが特徴。のどが真っ赤になり、へんとう炎を起こすこともある。「ウイルス性胃腸炎」の主な症状は下痢と嘔吐。発熱や腹痛を伴うケースもある。
いずれも、保育園や幼稚園で集団感染する場合が多く、予防には一般的な風邪と同様、「人ごみに行かない」「手洗い・うがいをする」などが大切だという。また、感染後は「早めの受診」「人に広めないため自宅で安静にする」なども心がけてほしいとしている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。