市教委がスポーツ施設建設を検討

update 2004/12/9 20:20

 第4回函館市議会定例会は8日、一般質問に入り、阿部善一(民主・市民ネット)、小野沢猛史(はこだて市民クラブ)、佐古一夫氏(市民自由クラブ)、瀬尾保雄(公明党)の4氏が質問に立った。市教委の金山正智教育長は、市民体育館の移転新築を中核にした、新たな総合スポーツ施設の建設を検討していることを明らかにした。来年度、調査・研究を実施し、関係団体などから意見を募りながら、具体的な計画策定につなげていく考え。

 小野沢、佐古両氏が、総合スポーツ施設の建設についてただした。

 市民会館は市の屋内スポーツの拠点施設だが、築後30年を経て老朽化が著しい。加えて、メーンのアリーナは約1700平方bと狭く、全国規模の大会やイベントに対応し切れないなど、機能面での不備も指摘されている。

 これらを踏まえ、同教委は新施設の建設について、検討を開始。練習用アリーナなど、新たな機能を備えた総合スポーツ施設の整備を目指すこととした。

 また、阿部氏が旧4町村地区での災害対策について質問。これに対し、井上博司市長は発生時は各支所が本庁と連携しながら直接、対応に当たるとした上で、災害対策本部長として、各支所長の判断を重視し、避難勧告・指示を行うとする考えを示した。


 このほかの主な質疑は次の通り。

 阿部氏 遺伝子組み換え作物の栽培についての考えは。

 井上市長 将来的には産業振興につながる可能性はあるが、現時点では好ましくないと考えている。

 小野沢氏 道が道州制特区構想の一環として示す権限移譲に対する基本姿勢は。

 井上市長 地域主権の推進につながると評価している。移譲を受けるかについては、権限ごとに個別判断したい。

 佐古氏 総合スポーツ施設の建設に合併特例債を利用しては。

 井上市長 具体的な計画ができ次第、適用の対象となるか検討したい。

 瀬尾氏 新・函館市の一体感の醸成のため、旧町村地域で移動市長室を開いては。

 井上市長 本年度内の開催は困難だが、開催に向け努力したい。

 瀬尾氏 住民向けの総合窓口を設置する考えはあるか。

 井上市長 一部業務で窓口の一元化を進めている。完全実施については本年度中に考え方をまとめたい。

提供 - 函館新聞社



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