はこだてＦＣ・窓口一本化で撮影の利用好調

update 2004/12/8 10:15

　はこだてフィルムコミッション（ＦＣ）を通じて函館市内で映画やＣＭを撮影した件数が、本年度は１０月末現在５５件で、２年ぶりに７０件を超す勢いとなっている。話題映画「海猫」のほか、インターネットで流れる動画の撮影も初めて行われた。同ＦＣは市をはじめとする５団体が昨年１２月に設立した組織で、市は増加要因について「窓口を一本化した効果」（観光課）とみている。

　内訳は映画２件、テレビ３３件（ドラマ３件、バラエティー３０件）、ＣＭ・スチール撮影１８件（テレビＣＭ２件、スチール写真１３件、プロモーションビデオ３件）、インターネットでの動画（ＣＭ）２件。相談件数は１０２件で、既に昨年度（７７件）の１・３倍に達している。

　同ＦＣ発足前に市観光課が窓口だった過去３カ年の件数は、昨年度５６件、２００２年度７１件、０１年度７３件で、「７０件を超えるのはほぼ確実」（同課）という。

　テレビのバラエティーは、旅やグルメの番組など。スチール写真はカタログなどに使用するものという。インターネットの動画の１件は八幡坂が舞台で、日産自動車のホームページで流れている。

　同ＦＣは、市、函館商工会議所、函館国際観光コンベンション協会など５団体が窓口を一本化するため、昨年１２月に発足。事務局は同課で、ロケ地情報の提供やロケハンへの同行などを行う。全国のＦＣ協議会（東京）にも加盟し、東京の民放キー局や映画製作会社などへのＰＲを続けている。

　同課は「問い合わせや協力依頼が１カ所にまとまった」と統合効果を評価。４町村との合併以降後は「旧函館市で足りない部分を紹介できるようになるので、件数はさらに増える可能性もある」と話している。（吉良　敦）

提供 - 函館新聞社

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