藤嶋さんが道女性初の和道流空手六段取得
update 2004/12/8 10:13
和道流空手テーオー塾支部長の藤嶋暁子さん(58)=函館市富岡町=がこのほど、和道流空手道連盟の六段に昇段した。同連盟北海道本部の女性が六段を取得するのは初めてという。遠隔地の相手との練習などの苦労を乗り越え、日ごろからのけいこで念願の段位を取得。藤嶋さんは「これまで積み重ねてきたことを発揮できた」と満面の笑みを浮かべている。
藤嶋さんは、子どもが空手道場に通い始めたのをきっかけに、22年ほど前に空手を始めた。現在は同塾で幼児、小学生の指導に当たっているほか、全日本マスターズの空手競技に毎年出場するなど、日々研さんを積んでいる。
1989年に初段になり、その後も順調に昇段を続け、5年前に五段を取得。六段の昇段試験には五段取得後5年間の活動が必要で、受験資格を得た今年、チャレンジした。
試験は順突きなどの基本や形、筆記試験など。中でも内容が決まっている約束組み手という種目があり、藤嶋さんが相手に選んだのは苫小牧の指導者。相手と呼吸を合わせることが必要だったが、日々の指導と練習の合間を縫って日帰りで往復し、地理的ハンディを克服した。
「この年齢になると、体力的には1年ごとが勝負。だから今のうちに挑戦した」と藤嶋さん。試験では細かいミスもあったものの、納得できる内容に笑顔。「準備不足に不安はあった」と打ち明けるが、「今年は落ちてもよいと、前向きにとらえたのが良かった」と振り返る。
現在は、かつて自分が空手を始めたように、生徒の母親や中高年男性への指導にも応じている。また、柔道の要素を取り入れた柔術への関心も高く、意欲は衰えを見せない。推薦による昇段もできるが、「絶対に試験で受かりたかった」という強い気持ちが支えだ。「自分もしっかりけいこを積んで、各世代に空手のすそ野を広げたい」と意欲たっぷりに語っている。
提供 - 函館新聞社
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