上磯町議会/渡島広域連合のごみ処理問題で計画策定の甘さ認める
update 2004/12/7 13:20
【上磯】上磯町など12町でつくる渡島廃棄物処理広域連合のごみ処理施設「クリーンおしま」で、処理するごみの当初計画量と実際の排出量に大幅な差があることについて、高谷寿峰助役(同連合助役)は6日、「(国から建設費補助を受けるため)無理な計画を作らざるを得なかった」とし、計画策定に甘さがあったことを認めた。
同日開会した第4回定例町議会の中で、高橋陽子、新関一夫両議員の質問に答えた。
同連合が建設計画を策定した1999―2000年当時、新たに焼却施設を作る自治体に対し、国は15―20%のごみ排出量削減を計画に盛り込むことを条件に、建設費補助を行っていたという。
同連合は、1996年度ベースの13町(当初)の排出量を基に、1日当たりの最大処理量を150トンとしていたが、国の指針に合わせて16%減の126トンに変更。2000年5月に計画書を作っている。
高橋議員は、家庭から出る燃やせるごみの計画処理量について、八雲町と上磯町の数値を例に比較。「人口1万7000人の八雲と、3万7000人の上磯がほぼ同じの約5500トンとはあり得ない」と、計画の甘さを指摘した。
これに対し、高谷助役は「計画は厳しい設定だった」としたうえで「13町全体で計画量の圧縮を考えた。ものを言いたい部分もあるが、道と構成町で決めた計画。認めなくてはならない」とし、抜本的な対策に着手する考えを示した。
また、新関議員は海老澤順三町長に対し「ごみ焼却という忌避される施設を、わが町が受け入れている現実を、ほかの構成町にも理解してもらいたい」と述べ、構成町に同等の責任を主張すべきと強調した。
この日は、03年度の町一般会計決算認定など7件を報告。総額108億482万3000円とする本年度の町一般会計補正予算案など5件を説明した。会期は7日まで。
提供 - 函館新聞社
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