レトロな雰囲気、弁天町にペンション「魅惑の家 古和」オープン

update 2004/12/7 13:19

 大正時代の民家を改装してレトロな雰囲気に造り上げたユニークなペンションがこのほど、函館市弁天町16にオープンした。「魅惑の家 古和」(佐藤真美子オーナー)で、2階部分を洋風の宿泊施設(1室2人利用、4室)とし、1階の食事部屋はいろりを使った炭火焼きができる料理店としても営業。当時の民具や骨董(こっとう)品を飾るなど、大正や昭和初期のインテリアにこだわった。佐藤オーナーは「古風な建物を生かしてペンションを経営したかった。西部地区の活性化につながるような試みをしていきたい」と夢を膨らませている。

 建物は木造2階建てで、1915(大正4)年に建築された和島家在宅。市の景観形成指定建築物に指定されている。

 佐藤さんは昨年9月に購入し、今年4月ごろから老朽化した部分を中心に内装の改装を手がけ9月にオープンした。

 「当時を思わせる造りにこだわりたい」。ベニヤ板で仕切られていた壁や床、ドアなどは良質の木材や竹細工、障子を新調して改修したほか、電灯や家具なども当時の民具を使用。骨董品を並べ、当時のレトロな雰囲気を漂わせている。入浴設備はヒバ造りの壁に岩風呂(宿泊者用)を設置した。

 料理にも力を注ぎ、いろりではヤマベやアユの姿焼きのほか、活ホタテ焼き、ナスなどを炭火焼きするおまかせ料理(2000円から)を提供。鉄板焼きや鍋などのメニューもあり、「旬の食材をどんどん出していきたい」と佐藤さん。

 オープンして3カ月が経過し、観光客を中心に利用が増え、「まだこれが完成形ではない。料理もインテリアもまだまだこだわっていきたい」と話す。

 宿泊は3000円から。朝食1000円、夕食2000円。料理屋は午後5時ごろから営業。宿泊、飲食とも要予約。問い合わせは同ペンションTEL26・2277。

提供 - 函館新聞社



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