２０１２年度に赤字３億円／七飯町が財政シミュレーション

update 2004/12/7 13:18

　【七飯】七飯町は２００５年度から１４年度までの財政推計をまとめた。０５年度に策定する０６年度からの第４次七飯町総合計画（新総合計画）の指針として作成した。推計では、実質単年度収支が０５年度に約１億１千万円の赤字となるが、基金を取り崩して繰り入れることで黒字を確保。しかし１２年度には基金残高が底を付き、同年度には約３億円の赤字となる。財政推計は７日に開会する第４回定例会に提出するほか、行財政改革本部会議などの基礎資料として活用する。

　財政推計は、鹿部町との合併協議会が解散する前の今年７月に、同事務局が示した七飯町単独の財政シミュレーションを基に作成。今後の高齢化や人口の推移など一定の補正を加味しているが、「三位一体改革」などによる地方交付税制度の変更については詳細が明らかでないため、現行の行財政制度を前提としている。

　０５年度から実質、赤字に転落するため、歳出に関する大幅な削減を必要としており、人件費や各種団体への補助金の削減、組織機構の見直し、事務事業の民間委託（アウトソーシング）の推進などを求めている。

　歳入に関しては宅地・住宅造成による定住の促進、使用料・手数料の改定による収入増、新幹線の建設・開通による経済波及効果などを見込んでいる。（小川俊之）

提供 - 函館新聞社

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