内蔵レンジで加熱処理/「味のネットワーク」がレトルト自販機開発

update 2004/12/6 10:18

 食品通販業の「味のネットワーク」(函館市桔梗1)はこのほど、道立工業技術センター(同市桔梗町)、精密機械設計のコムテック(同市西桔梗)と共同で、内蔵電子レンジでレトルト食品を温め、提供する自動販売機を開発した。来年5月に1台80―100万円で発売する。初年度は100台の販売を見込んでいる。

 味のネットワークの構良一社長によると、函館地域産業振興財団の補助金を受け、2001年から開発に着手し、11月上旬に試験機械が完成。同月下旬に札幌で開かれた展示会で発表したところ、十数社から引き合いがあったという。

 自販機は、商品のボタンを押すとレンジで温め、取り出し口に出す仕組み。加熱することで、空気の膨張などにより容器が破裂する危険性があったが、特殊な熱処理方法を考案し、実用化にこぎ着けた。

 ターゲットは、調理場がなくても食品の需要がある、全国のビジネスホテルやアミューズメント施設、コインランドリーなど。すでに来年5月から、札幌や函館でモニター機を設置することも決まっている。

 1台当たり6アイテム、各20個の収納が可能。販売する食品の価格は、購入しやすいようにと、ワンコインの500円に統一する。販売する食品は、イカめしやおにぎり、パスタ、焼き鳥などを予定している。

 構社長は「これまでの食品自販機はたこ焼きやたい焼きなど、子ども向けの商品が中心だった。この機械でオードブルになるような製品を全国に提供したい」と意気込んでいる。(小泉まや)

提供 - 函館新聞社



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