市上半期観光入り込み/台風影響などで3%減、道内苦戦の中健闘
update 2004/12/3 13:43
函館市の本年度上半期の観光客入り込み数(推計値)が、前年同期比3・0%減の350万1400人にとどまったことが、市の調べで分かった。台風の上陸が相次いだほか、航空各社の減便などが直撃した格好だ。ただ、全道的には10%程度の落ち込みが予想されているだけに、市観光課は「北海道観光が苦戦する中、ある程度、健闘したと言えるのでは」としている。
交通機関別では、羽田線の減便が響き、航空機が同9・5%減の48万8500人と、大きく落ち込んだ。乗用車は同6・9%減の58万8200人、バスは同2・3%減の137万2400人、フェリーは同0・8%減の17万1200人。唯一JRが、同2・4%増の88万1100人に伸ばした。
月別では4月が同6・4%増の31万9700人となったが、続く5カ月はいずれも減少。中でも台風の上陸・接近が続いた8月は同5・3%減の72万3700人、9月は同6・6%減の62万4600人と、減少が目立った。
同課は上半期のマイナス要因として@例年にない台風の上陸・接近A航空機の減便B沖縄方面への国内旅行や海外旅行の人気の高まり―などを挙げる。一方で、プラスの要素として@新幹線延長に伴うJRの商品販売強化A新選組ブーム―などがあったとみている。
同課は「北海道観光には厳しい上半期だったが、追い風となる要素もいくつかあり、道内の他地域と比べ、落ち込みに歯止めがかかった」と分析。下半期については前年同期と同等の約160万人を見込んでおり、「通年では515万人程度を確保したい」としている。
提供 - 函館新聞社
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