5市町村合併記念式典

update 2004/12/2 12:20

 函館市と旧戸井町、旧恵山町、旧椴法華村、旧南茅部町が合併して誕生した新・函館市の合併記念式典が1日、市民会館で開かれ、「海」と「観光」を柱にしたまちづくりの第一歩を踏み出した。人口は約30万人で、「平成の大合併」道内第1号となる。記者会見した井上博司市長と4支所長は、住民サービスを低下させない行政運営に強い意欲を示した。

 式典には、函館市と旧4町村の首長、議員ら関係者ら約1100人が出席。式辞を述べた井上市長は「豊かな海を生かしたまちづくりを理念とし、学術・研究機能と地域の水産・海洋に関する産業との結び付き、さらには函館の観光をも融合させた、国際的な水産・海洋都市の形成を図っていきたい」との考えを示し、「一日も早い一体感の醸成に努め、誰もが合併して良かったと思えるようなまちづくりに全精力を傾注していきたい」と、決意をにじませた。

 合併した5市町村の首長、議会議長が総務大臣から功労者として表彰された。アトラクションで合唱を披露した函館南本通小学校児童が、1文字ずつ大書された紙を掲げ、「新しい函館市の誕生おめでとうございます」と作り出すと、会場は大きな拍手に包まれた。

 この後、花びしホテルで祝賀会が開かれ、出席者は新しい歴史の一歩を祝い、親ぼくを深めた。

 祝賀会終了後、井上市長と4支所長が記者会見。「住民サービスを低下させないことが基本路線」(工藤篤・恵山支所長)など、異口同音に住民サービスを維持する考えを示した。

 11月30日現在の人口は、住民基本台帳登録者が29万9612人、外国人登録者が612人で、合わせて30万224人。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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