井上市長と新たに就任した4支所長が記者会見
update 2004/12/2 12:20
新・函館市が誕生した1日、函館市の井上博司市長と、特別職の参与として新たに就任した4支所長(旧4町村長)が共同記者会見を開いた。井上市長は「合併はこれからがスタートであり、正念場。今後もわれわれ5人が心を一つにし、まちづくりに努力していきたい」と抱負を語った。(奥山秀俊)
主な一問一答は次の通り。
新・函館市のビジョンは。
井上市長 水産と観光の振興に力点を置きたい。水産では5市町村の連携が必要で、4町村への学術施設の設置も進めたい。観光ではそれぞれの観光資源を生かし、連泊型の観光地を目指したい。
中核市指定への見通しは。
井上市長 現在の人口は30万人を切っているが、ベースは2000年の国政調査と考えており、展望は明るいと受け止めている。
―財政立て直しへの基本的な考えは。
井上市長 合併しても厳しい状況に変わりはない。行財政改革を一層徹底し、市民に合併がマイナスではなかったと思われるよう努力する。
今後、新たな合併はあるか。
井上市長 まず、5市町村としての足場固めが必要で、近々に新たな対応をすることは困難。ただ、道南の中核都市として、申し入れがあれば、真剣に検討しなければならない。
―支所長として、住民サービスをどう維持するか。
吉澤慶昭・戸井支所長 もっとも大切な問題。住民サービスの低下を招かないよう、今後も「住民に近い支所」としてやっていきたい。そして、われわれの発展が新市の発展につながると信じている。
工藤篤・恵山支所長 合併前とすべてが同じにはならないが、一定の基準の下、しっかりとサービスに努めたい。そのための支所長でもある。当たり前のことを当たり前にできる支所づくりをしたい。
船木英秀・椴法華支所長 住民との対話を重視し、村政運営に当たってきた。支所として、これまでの姿勢を維持したい。住民の声をきちんとくみ上げ、その思いをしっかりと本庁に伝えたい。
細井徹・南茅部支所長 住民の不安はあるだろう。ただ、町職員が市職員になったことにより、これまで以上に創意工夫に努めれば、サービス低下は防ぐことができると考える。意識改革を進めたい。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。