きょう新函館市が誕生/記念式典で誕生祝う
update 2004/12/1 10:59
函館市が渡島東部の戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町を編入合併する新・函館市が1日、誕生した。「平成の大合併」道内第1号で、人口約30万人、面積約678平方キロメートルとなる。5市町村は、共通する「海」と「観光」をキーワードにしたまちづくりを目指す。道南の自治体、道、国などの関係者約1100人が参加する記念式典を同日、市民会館で開き、道南の中核都市として新たなスタートを切る。
道内の市町村合併は、1973(昭和48)年12月1日に函館市と亀田市が合併して以来、31年ぶり。新市の人口は、4町村の人口約1万7200人が増えて約30万340人となり、函館市としては95年12月以来9年ぶりに人口30万人台を回復する。
面積は約331平方キロメートルを加え、ほぼ2倍になる。道内34市中16位だったが、5位稚内(約760平方キロメートル)、6位旭川(約747平方キロメートル)に次ぐ7番目となる。
新市の向こう10カ年の建設計画では、水産資源を活用し、函館国際水産・海洋都市構想を進めながら国際観光都市として成長する方針を示している。また、同計画の財政推計では、2008年度まで歳入不足が続き、09年度から単年度収支は黒字と試算。
しかし、水族館建設構想、当面3院体制となる市立函館病院の経営改善問題、約460人が増える市職員の行財政改革など、合併後の課題は少なくない。さらに、国の三位一体改革の影響もあり、推計が大幅な見直しを迫られるのは必至だ。合併による特例債やスケールメリットを効率的に生かせるか、井上博司市長の手腕が注目される。
同日午前11時から開かれる記念式典では、5市町村の首長と議会議長が、功労者として総務相から表彰される。アトラクションは、函館日新中学校(旧戸井町)の生徒によるマーチングバンドや函館出身の歌手う〜みさんの歌声が披露され、う〜みさんと函館南本通小児童が「はこだて賛歌」を合唱して締めくくる。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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