道の環境美化推進地区に伝統的建造物群保存地区と周辺が選出

update 2004/11/29 10:20

　函館市西部地区の伝統的建造物群保存地区とその周辺が、道の環境美化促進地区に選ばれた。道の「空き缶等の散乱の防止に関する条例」に基づく指定で、市は住民や事業所などと連携し、全道の環境美化活動のモデルとして、さまざまな取り組みを進める考え。同条例による指定は室蘭市イタンキ浜などに続き３カ所目。市リサイクル推進課は「道内のモデルとしてだけでなく、市内全体への波及効果も期待できる」と話している。

　伝建地区を中心にした約３２ヘクタールで、名称は「函館市西部地区歴史的まちなみ保存環境美化促進地区」。１０月１９日付で指定を受けた。

　市は１９９３年に「ごみの散乱防止に関する条例」を制定しているが、指定地区内では新たに、歩きたばこの自粛呼びかけをはじめ、事業者やイベント主催者、土地所有者などにごみの排出抑制・適正処理を要請する。旅行代理店にも協力を求める。

　また地元７町会などと連携しながら、ボランティア清掃など、具体的な活動を実施していく。また、道からは活動のリーダー的な役割を果たす「北の環境美化伝道師」の派遣を受けており、このほか、市職員による徒歩のパトロールもスタートする。市はこれらの動きと連動させ、市内全域への啓発活動を強化する方針。

　同条例は２００３年１２月施行で、０４年４月から罰則も適用された。環境美化促進地区は条例趣旨の周知策の一環。指定を受けるに当たり、市は昨年６、７月にアンケートを実施し、約７割が函館観光の中心地である西部地区の指定を希望していた。

提供 - 函館新聞社

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