手帳とカレンダー商戦/カレンダーにも「韓流ブーム」

update 2004/11/29 10:20

 今年も残りわずか。手帳とカレンダーの余白も少なくなってきた。かつては取引先などから多く配られていたが、不況の影響からか、近ごろは少なくなった。函館市内の書店や文具店では商品が出そろい、商戦もたけなわ。カレンダーにも「韓流ブーム」が見られるほか、手帳は例年通り、用途に合わせ、自分の感性で選ぶ人が多いという。

■手帳

 函館市美原3の栄好堂美原店は10月から特設コーナーを設け、ざっと500種類の手帳が並ぶ。手帳売り場担当の山田睦さん(25)は「来年1月末まで売り場を拡張しています。お客さまも今が一番多いですね」。

 主に2種類のタイプがある。1年で使い切るものと、中身の用紙部分の交換で何年も使えるシステム手帳。それぞれ800円と2500円前後の商品が売れ筋だ。

 「能率手帳」(日本能率協会)は「不動の定番」(山田さん)。米スタンフォード大客員教授の野口悠紀雄氏が監修した手帳「『超』整理手帳」2005年版」(アスコム)も人気で、野口氏の著書と合わせて購入する男性客が多いという。

 水色やピンクなどのパステル調や花柄の商品は、女性に安定した人気がある。山田さんは「1週間か、1カ月か、あるいは時間単位の予定管理が必要かなど、仕事や生活に合わせて使いやすいものを選んでください」とアドバイスする。

■カレンダー

 函館市湯川町1の文教堂書店湯川店は、約100種類のカレンダーを用意した。10月中旬に特設コーナーを設置。小堀大輔店長(28)は「12月に入ってからが勝負」と言うが、すでに売り切れそうな商品もあるという。

 人気ドラマ「冬のソナタ」の名場面を集めた商品は完売間近で、「ここでも韓国のテレビドラマの影響ですね」と小堀店長。「韓流ブーム」を見越し、定番のアイドルカレンダーの3倍にあたる50部を入荷したが、「追加注文しなければ」との人気ぶり。

 27日に開店したばかりの上磯町七重浜の「宮脇書店上磯店」も約100種類のカレンダーをそろえた。

 風水を取り入れた「運気向上シリーズ」が人気という。「金運」や「恋愛運」などのテーマ別にもある。一年間一緒に過ごせばご利益がありそうだ。

提供 - 函館新聞社



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