正社員雇用望むニーズとミスマッチ/求人倍率6カ月連続増加の0.54倍

update 2004/11/29 10:19

 函館公共職業安定所がまとめた10月の渡島・檜山管内雇用情勢によると、求職者1人に対する求人数を示す月間有効求人倍率は、前年同月比0・06ポイント増の0・54倍と、6カ月連続で前年を上回った。1997年3月以来約7年半ぶりの高水準だが、パート求人や道外就労の増加に伴う伸びで、地元での正社員雇用を望むニーズとはミスマッチとなっているのが現状。同職安は「改善傾向が続いているが、依然厳しい」とみている。

 月間有効求職者数が9383人と同6・7%減少したが、月間有効求人は5080人と同6・2%増加し、有効求人倍率のアップにつながった。

 新規では、求職者数が同8・8%減の2394人、求人数が同2・2%減の1943人。先行指標となる新規有効求人倍率は、同0・05ポイント上昇の0・81倍で7カ月連続のプラス。ただ、常用パート求人の割合は、同4・4ポイント上昇の35・8%に上っている。

 新規求人を産業別でみると、建設業が同61・9%増の251人と好調。運輸・通信業も航空会社の募集などにより同44・5%増の185人と前年より大幅に伸びた。そのほか、卸売・小売業が同5・7%増の594人とプラスを確保し、製造業が同8・9%減の173人と前年割れ。サービス業は、昨年福祉施設の新設ラッシュで沸いた医療が、その好調の反動で低調となり、同24・4%減の662人にとどまった。

提供 - 函館新聞社



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