男子は函中部が4年ぶり優勝、女子は函大柏稜が4連覇/高校バスケ冬季大会

update 2004/11/29 10:18

 2004年度第21回函館地区高校バスケットボール冬季大会(函館地区バスケットボール協会主催)は最終日の28日、函中部高体育館で男女の準決勝、決勝戦が行われた。男子決勝は函中部が函大有斗を85―77で破り4年ぶり4回目の優勝を果たし、女子は函大柏稜が大妻を92―76で下し、4年連続4回目の優勝を飾った。男女のベスト4は来年1月の全道新人戦地区予選のシード権を獲得した。

★メンタル面で強さ−函中部

 持ち前の高さに、ここ1番での勝負強さを加え、函中部は新チームが出そろった最初の公式大会で、函大有斗から男子王座を奪還した。今井康人コーチは「高さだけでなく、気持ちの面でも強さを発揮できたのが収穫だった」と競り合いでもきっちり結果を残した選手の力を認めた。

 第2クオーターを終った時点で48―43とリードはわずかに5点。第3クオーターも函大有斗が得意の速攻で激しく詰め寄ったが、函中部の選手は落ち着きを失わなかった。センターの張江雄司(2年)、松居尚吾(同)がリバウンドを奪い、中からのシュートを決め、攻守でインサイドの強さを発揮。けがから復帰した渡辺将人(同)もミドルシュートをしっかり決め、突き放した。

 メンタル面の強さは、釧路での選抜優勝大会の道予選の敗戦から得たものだ。相手高校の体育館での試合。前半20点ほどリードしながら、大声援にリズムを乱され、結局逆転負けした。能登谷圭悟主将(同)は「きょうは相手の流れになっても踏みとどまることができた」と、“苦い教訓”を早速生かしたことに胸を張った。

 現チームで既に全道大会を経験、この日優勝したことで気持ちはさらに全道の舞台に向けて加速した。能登谷主将は「失点が多いのが課題。脚力を強化して、ディフェンスを強くし、速攻も使わなければ」と内容にはまだまだ不満の様子。高さプラスアルファでチームは内容、結果ともさらに上を目指す。

★ディフェンスの徹底、成果発揮−函大柏稜

 女子は、選抜優勝大会全道で決勝まで進み、新チーム始動が支部で最も遅れた函大柏稜が、選手個々の能力を生かして攻守にそつのないプレーで出遅れをカバー、4連覇を達成した。伊藤修一コーチも「チームづくりが遅くなったものの、約束事はしっかりできた」とまずは及第点を与えた。

 選抜大会道予選後、約2週間の短い準備期間で、選手に課せられた新たな「約束事」とは、選手個人の力を生かしたマンツーマンディフェンスの徹底。それが大妻との決勝戦で勝負どころの最終クオーターできっちり機能した。大妻の攻撃を3ポイントシュートに抑えた。攻撃ではセンターの小山田舞(1年)が、身体的強さを発揮して相手ディフェンスに負けずにきっちり得点し、リードを広げ逃げ切った。

 蛯谷みなみ主将(2年)は「相手の得点の多くは3ポイントシュートなので、その分を差し引くと、得点以上のゲームができたと思う」と内容に納得の表情。だが、「チームとしてはまだまだこれから。しっかりまとめていきたい」と新主将としての決意を固め、気を引き締めていた。

提供 - 函館新聞社



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