前田さんが「心の教育への実践」出版

update 2004/11/28 12:23

　七飯町在住の元教諭、前田好一さん（７８）がこのほど、教育や子育てへの提言や体験をまとめた「心の教育への実践」を文芸社（東京）から出版した。執筆にあたっては、４人の教諭仲間も協力。「心の教育」に主眼を置きながら、家庭でのしつけの在り方、学校現場における実践例などを分かりやすくつづっている。

　昨年自費出版した著書をベースにまとめた。執筆者は、前田さんのほか、太田雄一さん（７４）、渡利正義さん（６４）、絹野重治さん（６２）、石戸大機さん（５９）。石戸さんは函館深堀中学校校長、前田さんら４人も小中学校の元校長だ。

　（1）子供をめぐる現状（2）これからの教育（3）家庭教育の実践例（4）学校現場の実践例―の４章から成る。家庭教育については、乳幼児期の発達や課題などを分かりやすく紹介。幼少期のかかわりの大切さなどを訴えている。

　学校教育については、荒れた学校で生徒指導に奮闘した記録、やる気を育てる授業実践や学級指導など、各執筆者が教育者としての体験をまとめている。

　「物の豊かさから心の豊かさへ発想を転換することが、２１世紀の教育を考える原点」と指摘する前田さん。今回の出版にあたり、「一般の人にも分かりやすい表現を心がけた。教育の本というと、学校の先生向けと思われがちだが、子育て中のお母さんにも読んでもらいたい」と話している。

　Ｂ５判、１３０ページ。定価１５７５円。問い合わせは、文芸社TEL０３・５３６９・２２９９。

　

提供 - 函館新聞社

前のページにもどる　　 ニュースをもっと読む

ご注意：
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。