高体連卓球新人戦、男子は函大有斗、女子は大妻が優勝

update 2004/11/27 15:06

 2004年度高体連函館支部秋季卓球新人戦大会兼道高校選抜卓球大会支部予選会(高体連函館支部主催)は最終日の26日、函館市民体育館で男女の団体戦決勝リーグと男女個人戦シングルスが行われ、団体戦決勝リーグは男子が函大有斗、女子は大妻がそれぞれ3戦全勝で優勝した。函大有斗は7年連続、大妻は2年連続のV。男子シングルス決勝は下川部滋(函大有斗2年)が榎波秀則(函商1年)をセットカウント3―0で破り、女子は横山永(函中部1年)が相庭由依(大妻1年)を同3―0で退け、それぞれ頂点に立った。男子の下川部はダブルス、団体戦、シングルスで3冠を達成した。

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 チームの大黒柱を欠きながらも、函大有斗はしっかり団体戦7連覇を果たした。田中健太主将(2年)が病気のため急きょ欠場。チーム事情は非常に厳しかった。小林正佳監督は「正直、優勝は難しいと思っていた。良く頑張った」と、選手の踏ん張りをたたえた。

 3冠を達成した下川部と佐々木昌法(2年)が、主不在のチームをしっかり引っ張った。全勝同士でぶつかった函商戦。佐々木は対戦相手の大塚昭太(1年)に、ジュースの末第1セットを奪われたが、「勝つことは無理じゃない」と気持ちを立て直し、続く2セットを連取し逆転。勝負は最終セットにまでもつれたが、最後まで強気のショットを失わず、3―2で制した。「あの1勝が大きかった」(小林監督)。

 2人は結局、決勝リーグは負けなし。「頑張れ」と送り出してくれた田中主将の期待にしっかり応えた。佐々木は「少しは役に立ったと思う」と胸を張る。チームを襲ったアクシデントにもしっかり結果を残し、2人は「行けるところまで行きたい」と、全道大会に強い意欲を見せた。

 まさに「粘りの勝利」で優勝をつかんだ。女子団体戦優勝の大妻は、結果は3戦全勝だったが、どの対戦も厳しい試合が続いたが、要所で踏ん張り2連覇を達成。休みなしの豊富な練習の成果を、粘り強いプレーとチームワークで発揮した選手たちは、「勝ててよかった」と汗をぬぐって互いの頑張りをたたえ合った。

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 高い実力を持ち、1年生の時からチームを引っ張った3年生選手が引退した大妻。「実力の差を埋めるには練習」(菊地浩太監督)と、新チームには休日なしの厳しく、長い練習が課せられた。土日は7時間にも及び、チームの底上げと、窮地でもあきらめない選手の精神力をもたらした。

 第2戦の函中部戦では、高校から卓球を始めた藤谷真由美(2年)がセットカウント0―2から逆転勝利しチームに勢いをもたらした。続く函商戦では相庭が、長いラリーでも息切れせず、切れ味鋭いカットで拾い続け、相手を根負けさせ全勝優勝を呼び込んだ。

 荒木梨紗主将(2年)は「たくさん練習したことで、チームに団結力がつき優勝することができた」と全員の力を強調する。5人の部員が力を出し切ってつかんだ優勝は、猛練習のこの上ない“ご褒美”になった。

提供 - 函館新聞社



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