遺愛学院本館を一般公開

update 2004/11/24 10:16

 国の重要文化財に指定されることになった遺愛学院(伊藤千秋理事長)の本館が23日、一般市民に公開された。廊下、教室、会議室、講堂などが開放され、来場者がカメラなどを手に眺めた。

 本館は1908(明治41)年建設。木造2階建て、延べ1134・85平方メートル。10月の文化審議会で答申され、2001年に重要文化財の指定を受けた旧宣教師館に追加される形で指定が決まった。

 本館建物の一般公開は初めて。館内は現在も生徒や教職員が日常的に使っているため、祝日を利用して開かれ、02年に国の有形文化財に登録された講堂も公開された。

 本館1階廊下では、建物完成直後の写真、建築契約書の写しなど、約40点の資料を展示。講堂内ではパイプオルガンの演奏も行われ、会議室では建設当時に使われたシャンデリアや石炭ストーブなども公開された。

 来場者はつやのある長い床板、カーブを描いた階段、大きな木造扉など、建物内を細部までじっくりと眺め、美しさや歴史の重みを感じていた。

 小林厚子さん(47)・函館市本通・は「歴史を感じさせる建物。今もきれいに使っていて感心する。きしみはあるが、光やつやとともにそれがいい重みになっている」。大高国太郎さん(75)・同市柏木町・は「子供のころの学校を思い出した。懐かしい。これからも大事にしてほしい」と感慨深げに話していた。

提供 - 函館新聞社



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